Tool - Rosetta Stoned 和訳

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わかったよ...できるものなら想像してみろよ

 

あれはみんなが寝るぐらいの時間だった。エリア51の外でエクスタシーとDMT、ドーナツを食って「悟り」のヨガポーズをとってたんだ。「選ばれし人々」みたいなことに思いを馳せながらな。そしたら急に炎に包まれたバナナ型ステルス宇宙船が空を切り裂いて現れた。ドラッグ好きが憧れるような幻覚だけど、こんな場所で出会うとは予想だにしなかったよ。そいつは左右に瞬間移動しながら近づいてきて、俺の足元で止まったんだ。思わず叫んじまったよ。「何なんだよこれは!」

 

それから、お香臭くて目立つクチビルをした青緑のジャッキーチェンみたいな、何て言うか、Xファイルに出てくるようなヤツだった。そいつがマトリックスのスローモーションみたいな動きでバナナ船のケツから降りてきて、ガクガク震えてる俺の真上でホバリングしやがった。「漏らしたことがこいつにバレませんように」って考えることしかできなかったよ。

 

幻みたいに光が明るくて、泣き叫んじまった。
「最悪だ。サイケのせいだ。この薬をやったから、こんな「ET野郎」を見るハメになったんだ」

 

オレンジを食べて体勢を整えたら少し落ち着いたが、その時ETから啓示を受けた。そいつは言った。「お前は選ばれし者だ。神託を皆に広めよ。耳を傾ける者にとっては希望となり、聞く耳を持たぬ者には警告となるこの神託を。」
俺が、選ばれし者?奴らは俺を選んだんだ、高校も出ていないこの俺を!

 

ちゃんと聞いておいたほうがいいぞ

 

それから眠たげなアーモンド状の目で俺を覗き込んできた。あれにどんな意味があったかは分からない。だけど書き記すために覚えとかなくちゃいけないんだ。リアルすぎるよ。まるで映画でボーマン船長が宇宙を漂ってた時みたいだ。心臓がバクバクしてるのが分かるだろ。だってこんなの初めての体験だったからな。

 

息ができない。マジでリアルだった。不思議の国で目覚めたみたいでさ、何もかもが怖かった。この話をしてる間は独りにしないでくれ。誰か教えてくれよ。なんであいつは「ピーナッツ」に出てくるキャラみたいな声で喋るんだよ。薬が抜けて、俺はちゃんと元に戻れるんだよな?本当にリアルだ。でも結果的には幸運な日だったよ。見ろよ、鼓動が凄いだろ?だってこんな経験今までなかったんだからよ。

 

息ができない。先生は信じてくれるよな?お願いだから信じてくれよ。幻覚剤はもう抜けたと思う。そもそもこれは幻覚なんかじゃなかったんだよ。分かるだろ、奴らは俺の手を取って、中に招き入れてくれたんだ。そして「何か」を見せてくれた。まったく、どこから話せばいいんだよ。

 

泣き腫らした目と冷たい足をしたままベッドから動けなくて、意識はどこか別のところに飛んで行ってる。生きてるのか?死んでるのか?あいつらに言われたことが思い出せない。クソッ、やらかしたぜ。

 

同じ体験をしたら絶対にみんなビビるはずだ。考えてみれば、俺が選ばれし者になるなんて重荷すぎる。世界の終末を余すところなく知り、それを皆に伝えるために生まれてきたなんて。人類を目覚めさせるためにそれを書き残すのが俺の使命だったんだ。それなのに、ペンを忘れちまった。またやらかしたぜ。いつもの俺って感じだな。

 

泣き腫らした目と冷たい足をしたままベッドから動けなくて、意識はどこか別のところに飛んで行ってる。生きてるのか?死んでるのか?ジュースも風邪薬も、ジャイロスコープや赤外線を使っても、俺のイカれた脳には効きやしないのさ。何を言われたか思い出せない。クソッ、やっちまったぜ。

 

教えてくれたことが思い出せない。あの啓示はなんだったんだろう。救世主になれるはずだったのに。思い出せない。ボブ、助けてくれよ。思い出せないんだ。

 

俺達には分からないし、これからも謎のままのこと

分からないし、謎のまま

分からないし、謎のまま

分からないし、謎のまま

分からないし、謎のまま

分からないし、謎のまま

分からないし、謎のまま

分からないし、謎のまま

分からないし、謎のまま

分からないし、謎のまま

分からないし、謎のまま

分からないし、謎のまま

クソッたれ、やっちまった!